AKARI Tech Blog

燈株式会社のエンジニア・開発メンバーによる技術ブログです

Devin x Slack x Claude codeを利用したマルチタスク開発

〜プランニングの質を上げて、Gitのブランチのマネジメントコストを下げることで開発の生産性を爆上げする〜

こんにちは!燈(Akari)のDXソリューション事業本部 Devグループマネージャーの小倉です。

先日開催された「Devin 1st Anniversary Meetup Japan」にて登壇させていただきました。本記事では、その際にお話しした「AIエージェントを活用したマルチタスク開発」について、当日の内容をベースに詳しく共有させていただきます!

Devin 1st Anniversary Meetup Japan(Devin誕生一周年イベント) - connpass

1. はじめに:昨今のAI開発事情と今回のアプローチ

近年、Devinをはじめとする「コーディングエージェント」が次々と登場し、開発の現場は劇的な変化を迎えています。それに伴い、AIを活用した開発スタイルも多岐に渡るようになりました。

皆さんは、AIエージェントをどのように活用していますか?

今回は、私が普段の実務で実践している「Devin x Slack x Claude code」という3つのツールを掛け合わせたマルチタスク開発手法についてご紹介します。これは、単にAIにコードを書かせるだけでなく、開発プロセス全体を最適化するためのアプローチです。

2. 振り返り:AIはエンジニアの代替になるか?

本題に入る前に、少し背景を振り返らせてください。

今年の6月に公開したテックブログ(『2025年6月現在のシステム開発with AI(devin)の所感とタスク切りについて』)にて、私はDevinを利用した所感として以下のようにお伝えしました。

「エンジニアの代替にはならない。しかし、使い方次第で生産性を飛躍的に向上させられるツールである」

AIは魔法の杖ではなく、あくまでツールです。その生産性を最大化するためには、以下の2つの能力を向上させる必要があると述べました。

  • マネジメント力: 並列にタスクを依頼し、適切な粒度で指示を出す力
  • エンジニアリング力: 実装のプランニングやレビューを行う力

前回の記事では概念的なお話が中心でしたが、今回は「実装のプランニング力」「タスクのマネジメントコスト削減」に焦点を当て、具体的にどのようなフローで開発を進めているのかを深掘りしていきます。

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3. Claude codeで実現する「プランニングの質上げ」

DevinなどのAIエージェントに指示を出す際、最も重要なのは「迷わせないこと」です。そのためには、以下の3点を明確にする必要があります。

  1. 対象: どのコードを変更するのか
  2. 目標: どのような挙動を期待するのか
  3. 方法: どのように変更すべきか

しかし、これを毎回人間が詳細に記述するのは非常にコストがかかります。そこで活躍するのがClaude codeです。

具体的なフロー

私は、短い文章量でClaude codeにタスクの方針生成を依頼しています。

例えば、「レポート生成のエンドポイントをSQS経由で非同期で処理できるようにして」といった要望を投げるだけで、Claude codeが設計を行い全体アーキテクチャや実装方針、テーブル設計などについて実装方針を列挙してくれます。 さらに方針内容をとりまとめて、GitHub上でissueの作成もClaude codeで行うことができます。

これにより、ユーザーの文字入力コストを最小限に抑えつつ、Devinへの指示の具体性を格段に上げることが可能になりました。

4. Slack x Devinで「Gitのブランチマネジメント」から解放される

プランニングができたら、次は実装フェーズです。ここでSlackとDevinの連携が威力を発揮します。

皆さんは、複数の機能を同時に開発する際、頭の中がこんがらがってきたり、「あれ、今どのブランチだっけ?」と混乱して想定外のブランチにコミットしてしまったり……といったミスが起こした経験はありませんか?

この「マルチタスクを行う際に起きる混乱」や「コンテキストスイッチのコスト」を解消するのが、今回のフローです。

Slackを通してDevinに並列でタスク切り

並列開発のワークフロー

  1. タスク依頼: Claude codeで生成した明確なタスク内容を、Slackを通してDevinに投げます。この時点で、ユーザーはGitのブランチ管理を意識する必要はありません。
  2. 実装(マルチタスク): Devinがそれぞれのタスク用に裏側で勝手にブランチを切り、並列で実装を進めます。
  3. フィードバック: 実装完了の報告や修正指示は、すべてSlackのスレッド機能を使って行います。

誤操作と手戻りの削減

「Slackのスレッドで管理する」という点が非常に重要です。

タスクごとにスレッドが明確に分かれているため、複数の実装が同時進行していても情報が混ざることがありません。人間側はスレッドを切り替えるだけでコンテキストを切り替えられるため、Gitのブランチ操作によるミスや混乱から解放されます。

最終的な動作確認のフェーズになって初めて、実装されたブランチに切り替えて内容を確認すれば良いため、開発中のブランチマネジメントコストはほぼゼロになります。

5. 最後に

今回ご紹介した「Devin x Slack x Claude code」のフローをまとめると、以下のようになります。

全体フロー

  • Claude codeで実装プランニングの質を高め、Devinの迷いをなくす。
  • Slack x Devinでブランチ管理を自動化し、並列開発のマネジメント負荷を下げる。

このプロセスを構築することで、エンジニアは「タスクの切り出し」と「最終確認」というコア業務に集中でき、開発の生産性を爆発的に向上させることができます。

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